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大薗さんの被災地でのボランティア活動報告 その3

 お久しぶりです。最近の活動報告をさせて頂きます。

 私は主に石巻市を中心に活動を行っております。石巻市はまだまだ避難所が多数存在し、多くの方々が仮設住宅に移住できずに避難所生活を強いられております。仮設住宅も多数存在し、移住されている方々も多数いる一方、建設中の仮設住宅も多数あります。石巻市の道路や商店などを見ると市街中心部は震災前に戻りつつあり、一見すると被害が無かったような錯覚に陥りますが、中心部を少し離れた沿岸部や半島をみると、表面的な瓦礫はほぼ撤去されたものの津波に壊滅された住宅地や集落は放置されたままの状態です。

 まだまだ復旧が進まず、行政も混乱の渦中にあり、「復興」の文字が全く見えない状態と言わざるを得ません。そのような状況の中、私の活動では、一つのテーマに沿って行っています。「障がい者の自立支援に基づいた石巻市の災害復興」です。

 約一か月前に、23歳で病気を発病され左半身が麻痺の状態であり、今回の震災で実家を津波により全て流され、現在は親戚の自宅がある東松島市に3世帯12人で生活されている「阿部俊介」さんという28歳の青年に、物資を届ける依頼がありました。その彼に聞き取り調査をしたところ、現在は親戚の自宅で生活をしているが、まずは一家で暮らせるようになり、いずれは一人暮らしをしたい、という思いを打ち明けました。
 出会った当初は、寡黙であまり喋らず、こちらの質問に小さな声でぼそぼそと話すなど、消極的な性格の持ち主の印象を受けました。それから彼との活動が始まりました。俊介さんは自ら車の運転が出来る(黒のスカイライン)ので、仙台市内のCILたすけっとに来てもらい、たすけっとの当事者や職員、ボランティアと飲み会を開催しました。大好きなワイルドターキーを吞みながら深夜まで盛り上がりました。彼自身、リハビリや入浴サービスを受けたりしなければならないので、私の活動に全て参加できるわけではありませんが、現在では、仮設住宅調査に同行したり、市役所を訪ねて、行政の動きを調査したり、単独ではイオンに赴き、障がい者専用の窓口に待機し、買い物に来た障がい者の方に話しかけてみる(という名目のナンパ活動?)などの活動を行っています。
 また彼自体、震災の被災者でもありますので、身体障がい当事者としての被災体験を上手く話せるように勉強している最中でもあります。彼自身の意志として、いろんな方々とお話をして、自分の体験やこれからの経験を話せることが、復興の一助になると考えており、私がこのような報告をしていることを伝えると、阿部俊介の名前を使ってもいいと許可を頂きました。

 今回は簡単に阿部俊介さんを中心とした活動報告をさせて頂きましたが、その他にも、阿部さん以外の当事者活動の支援、震災で事業所が津波で流されて、未だに事業再開が出来ずにいる当事者中心の地域支援をしているNPO法人の支援やボランティア団体との共同での当事者支援や情報の共有などの活動をしていますが、今回は省かせて貰います。

 今後の被災地の状況ですが、学校関連が夏休みに入り、学生の障害がい事者の方々の居場所が無くなったので、学校が再開するまでの期間の支援が必要ですが、被災地の福祉関係者数が足らず、また福祉関係者のボランティア数も決定的に足らず、新たな問題が出始めています。それ以外の問題も多数ありますが、色々とご質問して頂ければ、回答しますので、よろしくお願いします。