山登り用車椅子で金剛山を制覇!



晴天の5月19日(土)に、みらくるクラブは金剛山に登山に行ってきました。今回は、7月の立山登山旅行に向けての最後の練習でもあります。

そして今回は、立山本番でも使用予定の登山用車椅子(HIPPO)を「ユニバーサルフィールドインターナショナル」からお借りしました。先日、O君家族とスタッフで京都訪れ、O君もすでに試乗しており、そのかっこよさと、機能性、乗りごごちの良さは折り紙つきです。

前日に分解され袋に入った形で届いたその車椅子を、そのまま大人二人で運び、金剛山登山口に到着。いよいよ袋から出して組み立てました。初めて見る大人も子どももそのかっこよさにちょっと興奮です。子ども達は「乗りたい」「乗せて」とはしゃいで交代で少しずつ乗ってみていました。

組み立てた後、車椅子の前方左右と後方にロープを結びつけました。前方の左右のロープのそれぞれを大人が持ち、後方のロープは大人が腰にまいた専用のベルトに8の字結びで結びつけて、介助体制は大人3人にしました。

まだまだ元気いっぱいのO君は、まずは「歩きたい」とのことで、その車椅子を押しながらのスタートです。この車椅子は思いの他軽く、前輪を上げるとすんなり方向を変えることもできました。車椅子が浮いてしまわないようにT君に座ってもらいました。

少し歩いた後、O君も車椅子に乗り、いよいよ大人3人の出番です。車椅子に乗ると、周辺の音が聞こえてきたようで、川の流れる音が聞こえるとすぐにでも水を触ってみたくなり、降りたいと訴え、水を触ることができる水辺まで移動しました。

そして、「念仏坂」と呼ばれる急坂に差し掛かると、さすがに軽いと思っていた車椅子もとっても重くなりました。今回初めて組んだ大人3人の息の合わなさもあって、3人の大人たちは全く余裕がなくなっていました。正直、O君に声をかける余裕もありませんでした。O君ごめん。それでも、予定より30分近く早くに山頂に到着できました。
帰りは練習の意味であえて段差のある道を選び、4人体制にしました。「せーのーで」と声を掛け合い、段差を越えてることを繰り返し、ようやく大人の息も合ってきたように思います。

今回の金剛山登山は、7月の立山登山に向けて、多くの反省点とヒントを得ることができました。本番まであと2ヶ月です。子ども達の心と記憶に残る体験になるよう、できるだけの準備をしていきたいと思います。